TruLaser Cell 8030の構造はコンパクトで極めて使いやすく、人間工学に配慮して設計されています。回転チェンジャは前面からも側面からも手が届きやすい構造になっています。しかもこの機械のレイアウトは柔軟に設定可能であり、生産棟のレイアウトを要件に合わせて立案することができます。
熱間成型部品用のハイエンドレーザ切断機
3Dレーザカッティング
TruLaser Cell 8030は、温間成形部品の3D切断でベンチマークとなる設備であり、それぞれの要件に合わせて柔軟に設定することができます。例えば、ドアリングやサイドセクション全体の切断に適した大型バリエーションと、単部品とホワイトボディセグメントの製造に適した小型バリエーションから選択することができます。最高級の生産性と共に、新規開発と細部の最適化を通してさらに向上した生産安定性を提供します。Smart ApproachやDynamic Level 3などのオプションの活用で、経済性が向上できます。
先代モデルと比較して、今度のモデルでは加速の更なる向上とDynamic Level 3がユーザーにとってのメリットです。
改良型の回転チェンジャは、市場で最速の速度を誇ります。回転時間が20 %短縮し、1.8秒になったため、部品を製造すればするほど総合パフォーマンスが高まります。
この新しい機械は、ホットフォーミング領域において殆どの場合設置されている3D機械の基礎において培ってきた経験に基づいています。
X-BlastテクノロジやObserveLine Comfort & Professionalなどの機能により実現する最適な生産プロセス
ドアリングのレーザーカッティング
TruLaser Cell 8030では、自動車の大型の温間成形サイドセクションの切断が極めて迅速に行えるだけでなく、TruDiskレーザーとX-Blastテクノロジの効果で確かな高品質でも実現します。
クロスメンバーのレーザーカッティング
先代モデルと比較して、TruLaser Cell 8030では自動車の温間成形クロスメンバーの切断において、マシンダイナミクスの10 %増、間接作業時間の10 %減、スラグ点検速度の30 %増が実現しています。しかもTruDiskレーザーとX-Blastテクノロジにより、一定の高い切断品質が保証されます。
ホットフォーミング及びレーザカッティングによるクロスメンバ
TruLaser Cell 8030は大量生産部品を特に低コストに加工します。さらにNCプログラミングにより、部品のジオメトリにおいて最大限のフレキシビリティを提供します。
レーザカッティングによるBピラー
TruLaser Cell 8030は、自動車産業のBピラーなど3D部品を確実に切断します。従って、このホットフォーミング材のレーザーによる加工は、従来のプロセスよりもはるかに低コストです。さらに、フレキシブルなレーザーツールを使用すると、新しい要求に部品を適合させることができ、これは後工程で行うことも可能です。
TruLaser Cell 8030 (標準バリエーション)
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TruLaser Cell 8030 (大型バリエーション)
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軸の移動範囲 | ||
最大軸数 | 5 | 5 |
軸の移動範囲 X軸 | 3000 mm | 3000 mm |
軸の移動範囲 Y軸 | 1300 mm | 2100 mm |
軸の移動範囲 Z軸 | 600 mm | 650 mm |
軸の移動範囲 B軸 | ± 135 ° | ± 135 ° |
軸の移動範囲 C軸 | n x 360 ° | n x 360 ° |
軸の移動範囲 ダイナミック切断用光学ユニット | ± 10 mm | ± 10 mm |
最大加工品サイズ | ||
Xの最大加工品サイズ | 2540 mm | 2540 mm |
Yの最大加工品サイズ | 840 mm | 1640 mm |
Zの最大加工品サイズ | 370 mm | 420 mm |
最大軸速度 | ||
軸方向Xに平行での最大軸速度 | 100 m/min | 100 m/min |
軸方向Yに平行での最大軸速度 | 100 m/min | 100 m/min |
軸方向Zに平行での最大軸速度 | 100 m/min | 100 m/min |
同時の最大軸速度 | 19.1 m/s2 | 17.3 m/s2 |
B軸の最大軸速度 | 90 1/min | 90 1/min |
C軸の最大軸速度 | 90 1/min | 90 1/min |
軸方向Xに平行での最大軸加速 | 11 m/s2 | 10 m/s2 |
軸方向Yに平行での最大軸加速 | 11 m/s2 | 10 m/s2 |
軸方向Zに平行での最大軸加速 | 11 m/s2 | 10 m/s2 |
B軸の最大軸加速 | 200 rad/s2 | 200 rad/s2 |
C軸の最大軸加速 | 100 rad/s2 | 100 rad/s2 |
ダイナミック切断用光学ユニットの最大軸加速 | 40 m/s2 | 40 m/s2 |
位置決め精度 | ||
リニア軸 (X、Y、Z) の位置決め精度 | 0.08 mm | 0.08 mm |
回転軸 (B) の位置決め精度 | 0.015 ° | 0.015 ° |
レーザ | ||
最大レーザ出力 | 3000 W - 4000 W | 3000 W - 4000 W |
使用可能なレーザ | TruDisk | TruDisk |
回転チェンジャの自動化 | ||
サイド当たりの最大荷重 | 300 kg | 750 kg |
ワークステーション | 2 | 2 |
全体のオフピーク時間のタイプ | 3.7 s | 4.9 s |
回転時間のタイプ | 1.8 s | 3 s |
ターンテーブルの直径 | 4000 mm | 5000 mm |
作業高さ | 700 mm | 700 mm |
ダウンロード形式で用意された全製品バリエーションの技術データ。
TruTops Cell
TruTops Cellは、レーザ切断、レーザ溶接あるいはレーザ肉盛溶接のプログラミングを問わず、3Dレーザ加工プロセスを快適にプログラミングするために必要な全てを備えています。様々なインタフェースを介して3DのCADデータを読み取り、必要な場合はそれを修正します。このシステムは、3つの次元全てにおいてカッティング用の推奨データを自動作成します。さらに、装置に対しての推奨データも自動的に算出します。
ソフトウェア
顧客の問い合わせから製造された部品の納品に至るまで、TRUMPFのソフトウェアポートフォリオは製造プロセス全体を最適化します。TRUMPFは、ソフトウェアとマシン、サービスをインテリジェントに組み合わせ、お客様のスマートファクトリーのためにインダストリー4.0ソリューションをカスタマイズします。
お客様のアプリケーションに応じて、TruLaser Cell 8030と最適に組み合わせられる適切な固体レーザを選択してください。
多数の革新的なオプションによりTruLaser Cell 8030の動作性、費用対効果及び生産性を改善することができます。
各現場では、最小限の設置面積で最大限の生産性を得ることが課題になっています。BrightLine Speedを使用することで、切断速度は最大60 %まで高まるのと同時に、ガス消費量は最大50 %まで低下します。つまりエコロジカル・フットプリントが向上する中で、競争優位性が大幅にアップすることになります。
様々な原因により、完成品に切断スラグが付着したままの状態になる可能性があります。オプションの光学的測定技術ObserveLine Comfortでは、各コンタが完全にトリミングされているかどうかが点検されるため、このエラーを素早く検出することができ、しかもそれが市場にある競合システムの2倍の速度で実現します。しかもObserveLine Comfortには、距離コントロールシステムによる測定よりも多くの利点があります。そのためこの手法では測定時間が短縮され、非常に小さな穴の直径や斜めになっているスラグも測定可能になります。
軽度のノズル衝突でも、オペレータの目には見えないごくわずかな切断用光学ユニットの位置決めエラーを引き起こす可能性があります。それにより不良品の生産が増え、コストの増大につながります。光学的測定技術ObserveLine Professionalは、装備変更なしでタクトタイムにほとんど影響を与えることなく、自由に定義可能な一定間隔で機械の位置決め精度を点検します。エラー位置は検知され、不良品が低減します。
Smart Optics Setupとは、テストシートのカッティングや機械の再調整を行うために、機械のベースユニットに取付けられた装置のことです。標準化されたマクロにより、さらに簡単に実装可能になっています。このため時間とコストを削減できます。
Smart Approach機能は部品エッジのピアシングを行う際に、機械の起動動作を最適化して改善します。特許取得済みのこの方法により、加工の安全性を最大限維持しながら、サイクル時間を最大約9 %低減させることができます。
FocusLineでは、焦点位置を材質及び板厚に応じてプログラム制御で設定することができます。焦点位置の調整は、気圧により集光ミラーの表面曲率を変化させることによって行われます。
FastLineはコンタをカッティングするためピアシングを行う際に、機械の起動動作を改善して最適化します。材質や板厚あるいは加工対象の曲線数に応じて、設備の生産性を最大60 %向上させることができます。
新しい装置は、空圧式及び電気的インタフェースを介して低コストで簡単に機械コントローラに統合することができます。
TruTops Cell Basicを使用することで、プログラムを直接機械でより簡単、迅速かつ確実に調整できるようになります。変更の対象となる輪郭形状とそれに対応したNCテキストをマウスをクリックして選択できるため、NCプログラム内でのナビゲーションが極めて簡単になります。どの変更も実行後に即座に視覚化されるため、極めて確実にプログラムでの作業を行うことができます。
残り時間表示Comfortにより、常に最適な情報を得ることができます。これは現在加工中の部品の残りの加工時間を表示し、実行中の生産ジョブの今現在のステータスに関する補足情報を提供します。
多くのTRUMPFマシンでは、独自のソフトウェアラインナップへの完全な統合が問題なく簡単に実現します。Oseonへの統合やモニタリング・分析ツールとのリンクなど、どの組み合わせにも適切なソリューションが用意されています。OPC UA規格に基づいている当社のインターフェースで、サードパーティのソフトウェアシステムとのリンクも可能です。
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で製品を入手できるかどうかを確認してください。