TruLaser Cell 5030 Hotforming Editionの構造はコンパクトで極めて使いやすく、人間工学に配慮して設計されています。ロータリーテーブルは前面からも側面からも手が届きやすい構造になっています。しかもこの機械のレイアウトは柔軟に設定可能であり、生産棟のレイアウトを要件に合わせて立案することができます。
熱間成型部品用の3Dレーザ切断機
3Dレーザ切断
魅力的な費用対効果で初期リスクを低く抑えながら高品質の3D切断を開始することをお考えの方にとって、TruLaser Cell 5030 Hot Forming Edition (HFE) は最適の装置です。TruLaser Cell 5030 Hotforming Editionは、生産を拡大したいが、まだ最高の製品品質を必要としないお客様に理想的な装置です。このミドルレンジ装置には、TruLaser Cell 8030の革新的な機能の大部分が搭載されており、動的性能、機能と堅牢性の面で市場の類似製品を上回っています。
高い基本動的性能にダイナミックレベル3が組み合わされたこのマシンは、市場の同じセグメントに属する競合製品より大幅に高い性能を発揮します。
ロータリーテーブルの効果で短い回転時間が可能になります。それに加えて接近・離反動作が最適化されたことで、短い非生産時間が実現可能になります。
この新しいマシンは、ホットフォーミング領域の3Dマシンに設置されている最大のベースから得られた経験に基づいています。
X-Blastテクノロジー、FastLine Cell Basic、ObserveLine Comfort & Professionalなどの機能により実現する最適な生産プロセス
ホットフォーミング及びレーザカッティングによるクロスメンバ
TruLaser Cell 5030 Hotforming Editionなら、初期投資を低く抑えながら大量生産する部品を加工することができます。さらにNCプログラミングにより、部品のジオメトリにおいて最大限のフレキシビリティを提供します。
レーザカッティングによるBピラー
TruLaser Cell 5030 Hotforming Editionは、自動車のBピラーなどの3D部品を確実に切断します。従って、このホットフォーミング材のレーザーによる加工は、従来のプロセスよりもはるかに低コストです。さらに、フレキシブルなレーザーツールを使用すると、新しい要求に部品を適合させることができ、これは後工程で行うことも可能です。
TruLaser Cell 5030 Hotforming Edition
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軸の移動範囲 | |
最大軸数 | 5 |
軸の移動範囲 X軸 | 3300 mm |
軸の移動範囲 Y軸 | 1500 mm |
軸の移動範囲 Z軸 | 600 mm |
軸の移動範囲 B軸 | ± 135 ° |
軸の移動範囲 C軸 | n x 360 ° |
最大加工品サイズ | |
Xの最大加工品サイズ | 2840 mm |
Yの最大加工品サイズ | 1040 mm |
Zの最大加工品サイズ | 370 mm |
最大軸速度 | |
軸方向Xに平行での最大軸速度 | 60 m/min |
軸方向Yに平行での最大軸速度 | 60 m/min |
軸方向Zに平行での最大軸速度 | 60 m/min |
同時の最大軸速度 | 16.5 m/s2 |
B軸の最大軸速度 | 60 1/min |
C軸の最大軸速度 | 60 1/min |
軸方向Xに平行での最大軸加速 | 9.5 m/s2 |
軸方向Yに平行での最大軸加速 | 9.5 m/s2 |
軸方向Zに平行での最大軸加速 | 9.5 m/s2 |
B軸の最大軸加速 | 200 rad/s2 |
C軸の最大軸加速 | 100 rad/s2 |
位置決め精度 | |
リニア軸 (X、Y、Z) の位置決め精度 | 0.08 mm |
回転軸 (B) の位置決め精度 | 0.015 ° |
レーザ | |
最大レーザ出力 | 3000 W - 4000 W |
使用可能なレーザ | TruFiber |
回転チェンジャの自動化 | |
サイド当たりの最大荷重 | 260 kg |
ワークステーション | 2 |
全体のオフピーク時間のタイプ | 4.8 s |
回転時間のタイプ | 2.4 s |
ターンテーブルの直径 | 4000 mm |
作業高さ | 700 mm |
ダウンロード形式で用意された全製品バリエーションの技術データ。
TruTops Cellは、レーザ切断、レーザ溶接あるいはレーザ肉盛溶接のプログラミングを問わず、3Dレーザ加工プロセスを快適にプログラミングするために必要な全てを備えています。様々なインタフェースを介して3DのCADデータを読み取り、必要な場合はそれを修正します。このシステムは、3つの次元全てにおいてカッティング用の推奨データを自動作成します。さらに、装置に対しての推奨データも自動的に算出します。
ソフトウェア
顧客の問い合わせから製造された部品の納品に至るまで、TRUMPFのソフトウェアポートフォリオは製造プロセス全体を最適化します。TRUMPFは、ソフトウェアとマシン、サービスをインテリジェントに組み合わせ、お客様のスマートファクトリーのためにインダストリー4.0ソリューションをカスタマイズします。
お客様のアプリケーションに応じて、TruLaser Cell 8030と最適に組み合わせられる適切な固体レーザを選択してください。
様々な原因により、完成品に切断スラグが付着したままの状態になる可能性があります。オプションの光学的測定技術ObserveLine Comfortでは、各コンタが完全にトリミングされているかどうかが点検されるため、このエラーを素早く検出することができ、しかもそれが市場にある競合システムの2倍の速度で実現します。しかもObserveLine Comfortには、距離コントロールシステムによる測定よりも多くの利点があります。そのためこの手法では測定時間が短縮され、非常に小さな穴の直径や斜めになっているスラグも測定可能になります。
軽度のノズル衝突でも、オペレータの目には見えないごくわずかな切断用光学ユニットの位置決めエラーを引き起こす可能性があります。それにより不良品の生産が増え、コストの増大につながります。光学的測定技術ObserveLine Professionalは、装備変更なしでタクトタイムにほとんど影響を与えることなく、自由に定義可能な一定間隔で機械の位置決め精度を点検します。エラー位置は検知され、不良品が低減します。
Smart Optics Setupとは、テストシートのカッティングや機械の再調整を行うために、機械のベースユニットに取付けられた装置のことです。標準化されたマクロにより、さらに簡単に実装可能になっています。このため時間とコストを削減できます。
FocusLineでは、焦点位置を材質及び板厚に応じてプログラム制御で設定することができます。焦点位置の調整は、圧力により集光ミラーの表面曲率を変化させることによって行われます。
新しい装置は、空圧式及び電気的インタフェースを介して低コストで簡単に機械コントローラに統合することができます。
TruTops Cell Basicを使用することで、プログラムを直接機械でより簡単、迅速かつ確実に調整できるようになります。変更の対象となる輪郭形状とそれに対応したNCテキストをマウスをクリックして選択できるため、NCプログラム内でのナビゲーションが極めて簡単になります。どの変更も実行後に即座に視覚化されるため、極めて確実にプログラムでの作業を行うことができます。
FastLine Cell Basicはコンタをカッティングするためピアシングを行う際に、機械の起動動作を改善して最適化します。材質や板厚あるいは加工対象の曲線数に応じて、設備の生産性を最大20 %向上させることができます。
多くのTRUMPFマシンでは、独自のソフトウェアラインナップへの完全な統合が問題なく簡単に実現します。Oseonへの統合やモニタリング・分析ツールとのリンクなど、どの組み合わせにも適切なソリューションが用意されています。OPC UA規格に基づいている当社のインターフェースで、サードパーティのソフトウェアシステムとのリンクも可能です。
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で製品を入手できるかどうかを確認してください。