薄板の自動ハンドリングでは、材料にスクラッチや凹みが生じることが少なくありません。

インサート付きサクションカップなら、薄板の非常にソフトなハンドリングが実現します。それには、内蔵型ダブルストロークシリンダーなどが貢献します。TRUMPFのこの独特なテクノロジーを利用すれば、パーツを置く際に凹みやスクラッチが防止されます。

手作業でのソーティングは手間と時間がかかり、作業員の身体に負担がかかります。

人間工学に基づいたソーティングエイドPartMasterでは、複数のメリットが融合されています。第一に、ソーティングが中央に配置され、ソーティング高さが調節可能であるため、楽な姿勢で作業できるようになります。第二に、プロセスが最大30パーセントスピードアップします。第三に、特殊なゴムベルトの効果で、スクラッチを抑えた取り出しが可能になります。

スラットの清掃には手間と時間がかかり、その間はパレットだけでなく、場合によってはマシンも使用不可能になってしまいます。 

特にステンレス鋼と厚板の加工で、補助パレットハンドリングは大きな威力を発揮します。接触腐食なしの単一金属での生産、スラットの直接作業時間と並行した清掃と交換、そして切断したシートをマシンが生産し続けている間にパレットと共に確実に取り出すことが可能になります。これにより、マシン稼働時間が長くなり、プロセス安定性とパーツ品質が向上します。

薄板は、特にオイルが塗布されたものは、シートスタックから剥離する際にくっつき合ってしまいます。その結果、ローディングが不適切になり、プロセスに障害が発生してしまいます。

巧妙な薄板分離メカニズムでは、板金材料が二重にローディングされてしまうことが3段階で防止されます。第一に、マグネットフローターによって、原材料スタックの最も上にある板金材料が扇状に広がるようになります。第二に、ブローアウトノズルから圧縮空気が勢いよく吹き出します。第三に、薄板ピーリングサクションカップによって最も上にある板金材料が分離されます。

特にステンレス鋼パーツでは、パーツ品質が重要になりますが、パーツのアンローディング時に、スクラッチや接触腐食が簡単に発生してしまう可能性があります。

アンローディングにベルトレーキを使用することで、パーツを確実にいたわりながら置けるようになります。その理由は、良パーツとレーキの歯の間での相対運動が防止され、完成パーツでのスクラッチが防止されるからです。それに加えて、正確な位置にアンローディングすることが可能になるほか、良パーツがスクラップスケルトンの下に滑り落ちることと、加工済みシートが扇状に広がることも確実に防止されます。

スクラップスケルトンからのパーツ取り出しは、時間のかかる煩わしい作業です。

グリッパーがスクラップスケルトンを良パーツから分離することで、時間のかかる手作業での分離が不要になります。自動的に分離することで、マシン稼働時間が増加して人件費が節約されるため、オートメーションの投資が短期間で回収されます。