大型ブランク材は高価であるため、曲げ加工では初品から良品が得られることが求められます。定評のある角度測定システムを備えた新型TruBend 8000シリーズでは、それが確実に実現します。同システムには、ACB Laser、ACB Wireless、OCB(Operator Controlled Bending)とソフトウェアソリューションTCB(Thickness Controlled Bending)が含まれています。
次世代のフレキシブルな大型マシン
新世代のTruBend 8000シリーズは、大型部品を迅速かつ非常に効率的に曲げます。多数の追加オプションとベンディングエイドが備わっているため、重く、長く、高いワークピースの加工が簡単になります。少量の大型部品を曲げる際に、TruBend 8000シリーズは極めて大きな威力を発揮します。これは特に、自動車、機械製造や建築業などの業界に当てはまります。ジョブショップや請負生産業者の現場でも、強力で多種多様な加工に対応可能なこの曲げ加工機は大いに役立ちます。
オープンハイト880 mm、フレームギャップ620 mm、高いプレス力
クラウニングおよびツールクランプの耐荷重は最大6,000 kN/mです。
安定性の高いマルチタッチコントローラーを使用して、曲げプレスを直感的に正しく操作することができます。
On-Demand-Driveの効果で消費エネルギー量が最大26パーセント節約され、非常に静かな曲げ加工が実現します。
ACBモデル群に属する角度測定システムが威力を発揮し、初品から完璧な角度が得られます。
サポートブラケットやベンディングエイドなどのオプションを利用すれば、極めて楽な姿勢で、安全かつ生産的に作業することができます。
高い箱曲げ、簡単な取り出し
880 mmのオープンハイトを誇るため、箱曲げ高さが高いパーツにも対応できるスペースが確保されています。機械オペレータはパーツを快適に曲げて、再び取り出すことができます。また、ストロークが700 mmであるため、どのTRUMPF標準ツールもアダプターなしで使用できることも利点のひとつです。
長くて薄い部品の曲げ加工
4.40 mの長い曲げ成形長さを誇るTruBend 8000シリーズの曲げ加工機は、大型の重量部品にも、長くて薄い部品にも適しています。
セットアップ時間の節約
これは事実上ステーション曲げです。各種の上下ツールを横に並べて装着することで、いちいちセットアップ変更することなく様々な部品の曲げ加工を行うことができます。
パワフル
最大600 t/mのプレス力を誇る新世代のマシンは、厚くて短い材料の曲げ加工に最適です。
TruBend 8230 (044)
製品を比較
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TruBend 8320 (032)
製品を比較
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TruBend 8320 (061)
製品を比較
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TruBend 8400 (044)
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加圧力 | 2300 kN | 3200 kN | 3200 kN | 4000 kN |
曲げ成形長さ | 4420 mm | 3230 mm | 6120 mm | 4420 mm |
支柱間距離 | 3680 mm | 2690 mm | 5090 mm | 3680 mm |
使用可能取付け高さ | 880 mm | 880 mm | 880 mm | 880 mm |
スロート | 620 mm | 620 mm | 620 mm | 620 mm |
ユーザーインターフェース | T-8000 S Multi-Touch-Steuerung | T-8000 S Multi-Touch-Steuerung | T-8000 S Multi-Touch-Steuerung | T-8000 S マルチタッチコントローラー |
最大 Y 軸速度 加工工程 | 10 mm/s | 10 mm/s | 10 mm/s | 10 mm/s |
寸法、重量 | ||||
長さ | 5320 mm | 4200 mm | 6100 mm | 5400 mm |
幅 | 2830 mm | 2830 mm | 2830 mm | 2830 mm |
高さ | 3970 mm | 3970 mm | 3970 mm | 3970 mm |
重量 | 25000 kg | 26000 kg | 40000 kg | 34000 kg |
TruBend 8230 (044)
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TruBend 8320 (032)
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TruBend 8320 (061)
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TruBend 8400 (044)
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加圧力 | 2300 kN | 3200 kN | 3200 kN | 4000 kN |
曲げ成形長さ | 4420 mm | 3230 mm | 6120 mm | 4420 mm |
支柱間距離 | 3680 mm | 2690 mm | 5090 mm | 3680 mm |
使用可能取付け高さ | 880 mm | 880 mm | 880 mm | 880 mm |
スロート | 620 mm | 620 mm | 620 mm | 620 mm |
ユーザーインターフェース | T-8000 S Multi-Touch-Steuerung | T-8000 S Multi-Touch-Steuerung | T-8000 S Multi-Touch-Steuerung | T-8000 S マルチタッチコントローラー |
最大 Y 軸速度 加工工程 | 10 mm/s | 10 mm/s | 10 mm/s | 10 mm/s |
寸法、重量 | ||||
長さ | 5320 mm | 4200 mm | 6100 mm | 5400 mm |
幅 | 2830 mm | 2830 mm | 2830 mm | 2830 mm |
高さ | 3970 mm | 3970 mm | 3970 mm | 3970 mm |
重量 | 25000 kg | 26000 kg | 40000 kg | 34000 kg |
ダウンロード形式で用意された全製品バリエーションの技術データ。
一連の機能を利用することで、TruBend 8000シリーズでの曲げ加工がより一層安全、簡単かつ生産的になり、身体に掛かる負担も軽くなります。
精度と柔軟性
上ツールに内蔵されているセンサーディスクが、一つ一つの角度を測定して修正します。そして、使いやすいACB(Automatically Controlled Bending)Wirelessがセンサーの位置を自動的に検出して、ツールとコントローラーがワイヤレスで通信します。
ACB Laserは、角度測定用の光学システムです。レーザが材料上に線を非接触で投影し、カメラが角度を検出します。その際、2台の測定ユニットが正しい箇所に自動的に移動します。
最大6つのCNC制御バックゲージ軸によって、加工品が正確かつ確実に配置されます。これはオプションとして、特に頑強なヘビーデューティー仕様でも入手可能です。
自動クラウニングは、細部に至るまで正確に動作します。250 mm間隔で、クラウニング曲線を曲げ加工作業に合わせて希望通りに正確に調整することができます。クラウニングの耐荷重は最大6,000 kN/mです。
下型移動機構があれば、1つのツールで2種類の曲げ加工を行うことができます。具体的には、パーツラインナップの拡大、セットアップ時間の短縮と投資コストの削減につながります。また下型移動機構を利用すれば、折り曲げ加工などの特殊アプリケーションも可能になります。
エネルギー効率
On-Demand-Driveは、新型TruBend 8000シリーズに長期的なメリットをもたらすオプション装備です。モーター回転数がプレスビーム動作に合わせて自動的に調整されます。それにより、消費エネルギー量が最大26パーセント節約され、静かな曲げ加工が実現します。
材料の取扱い
高さが無段階調節可能なサポートブラケットがあれば、重量部品のハンドリングが簡単になります。頑丈で、一つ一つの耐荷重が最大300 kgのこのブラケットは、各種サポート部分を付けて納品可能です。
自動高さ調整機能付きベンディングエイドは、特に重量または大型部品の曲げ加工でオペレータをサポートします。ヘビーデューティー仕様での耐荷重は最大300 kgに至ります。
オペレータの身体的負担を軽減
扱いやすいオペレートユニットMobileControlとMobileControl Proを曲げ成形長さ全体に沿って、プレスビームのコミュニケーションレールに固定します。そうすることで、あちこちに歩かなくても重要な機能をいつでも把握することができます。
マシンコントローラーにスクリーンを追加することで、操作が簡単になります。例えばこれを見て、マシンプログラミングを利用すると同時に生産することができます。スクリーンに重要な情報がすべて表示されるため、どちらもペーパーレスで行えます。
TruBend 8000シリーズの新型コントローラーとナビゲーションは、最先端のマルチタッチテクノロジーが持つメリットと産業環境に適した堅牢性を兼ね備えています。これがあれば、曲げプレスをタブレットやスマートフォンのように直感的に操作して、ほぼあらゆるアプリケーションを簡単に実現することができます。
追加のLED照明が、操作スペースを最適に照らし出します。それと同時に、作業員にとって煩わしい発熱も防止されます。
インジケーターを見ながらセットアップ:上部ツールクランプのLEDバーに、ツールステーションのセットアップ位置が正確に表示されます。現在のマシン状態と、次の曲げ加工が行われるツールステーションも表示されます。インジケーターを見れば、コントロールパネルまで余計に歩いて行く必要がなくなります。
ベンディングラインレーザを利用すれば、曲げようとしている部品の位置を正しく合わせることができます。このシステムでは、レーザラインが材料上に投影され、オペレータはそれを見て、曲げ加工時の位置を確認することができます。その結果、不良品の削減と生産性の向上というメリットが得られます。またベンディングラインレーザがあれば、罫書き線に基づく曲げ加工と呼ばれる工法も可能になります。これは、バックゲージシステムのサポートなしでの曲げ加工のことを指し、作業エリアの拡大につながります。
TruTops Boost
3D設計用のオールインワンソリューションであるTruTops Boostで、曲げプレスをインテリジェントにプログラミングすることができます。多数の自動機構により時間のかかるルーティン作業が不要になります。それに加えて、TRUMPFがこれまでに蓄積してきた技術的ノウハウを含んだ、膨大なルールデータベースの恩恵を受けることができます。
TecZone Bend
かつてないほど迅速なプログラミングが実現します。TecZone Bendにより、事務所での曲げプログラミングと、作業場にあるTruBend曲げ加工機でのプログラミングが組み合わされます。2D/3Dデータに基づいたプログラム提案が、NCプログラムも含めて、数秒以内に自動的に作成されます。
ソフトウェア
顧客の問い合わせから製造された部品の納品に至るまで、TRUMPFのソフトウェアポートフォリオは製造プロセス全体を最適化します。TRUMPFは、ソフトウェアとマシン、サービスをインテリジェントに組み合わせ、顧客のスマートファクトリーのためにインダストリー4.0ソリューションをカスタマイズします。
実用的なツールマガジンToolShuttleは、TruBend 8000シリーズの機械のすぐ隣に設置されます。機械ではセットアップ時にツールの搬入、搬出がスムーズに行われますが、これは特にツールが重い場合に快適で、時間の節約につながります。ToolShuttleにはツール用に60 m以上のスペースがあり、ツールは整理整頓された状態に保たれます。
150を超える上型及び下型タイプから、自分の要望に合ったラインナップを選び出すことができます。ツールはセットとしても単品としても注文可能です。
亜鉛めっきが施されたシートの加工では、曲げ加工を数回行っただけでダイに亜鉛が堆積し、粘着性を帯びる可能性があります。その結果、部品に跡が付き、精度が低下してします。コーティングされたTRUMPF曲げツールLASERdur ZNを使用すれば、これを防止することができます。高い表面硬度と卓越したスライド特性を両立させたこのツールは耐腐食性が高く、クリーニングの手間が掛かりません。
要件が特別である場合には、TRUMPFは個々の事情に合わせたツールソリューションを開発します。パーツ品質を保証するために、当社はお客様の特別な材料を使用して事前にツールテストを行い、最初のサンプルパーツを作成します。
Starmatikによるオートメーションソリューション
移動可能なレール上のロボットを使用して、TruBend 8000は最長8メートル、最大220キログラムの材料をフルオートで曲げます。ユーザーのニーズに合わせた構成が可能であり、ご希望に応じて、ストレージ接続、センタリングステーション、グリッパー交換装置、ツール交換装置、つかみ替えステーションを装備することも、接合や深絞りなどのその他の板金加工プロセスを追加することも可能です。ソリューション全体がオフラインでプログラミング可能です。
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で製品を入手できるかどうかを確認してください。