コンパクトサイズを特長とするTruMark Station 5000は、設置場所を自由に選択することが可能です。フローラインに統合する際は、ハウジング側面にある開口部を通じて加工品を直列に搬送することができます。
高い適応性と人間工学的な配慮
コンパクトなTruMark Station 5000は、そのインテリジェントでエルゴノミーに配慮したデザインにより、立位または座位ワークステーションとして使用可能です。ご要望に応じて、機械にはX方向とZ方向のリニア軸及び様々なクランプシステム付きの円形軸が装備されています。マーキングステーションをフローラインに統合する際には、加工品の直進型搬送オプションを利用できます。TruMark Station 5000ではハウジング側面の開口部により高いフレキシビリティーが実現されるため、お客様の要件と共に成長することができます。その柔軟性と多様なアプリケーションへの適応力により、TruMark Station 5000はTRUMPFマーキングシステムの中でもオールラウンダーとして位置づけられています。
TruMark Station 5000は全てのTRUMPFマーキングレーザと組み合わせることができます。
発生した汚染物質は、標準装備の統合バキュームシステムで直接排出されます。
生産ラインに統合する際には、加工品の直進型搬送オプションを利用できます。
エングレービング
時計メーカーJunghansでは、12個限定商品Meister S Chronoscope Platin Edition 160の裏蓋に、TruMicro Mark 2030を装備したTruMark Station 7000でエングレービングを施しています。
医療技術分野でのレーザマーキング
MED-ELの人工内耳とオーディオプロセッサーを使用することで、聴覚障害者は再び音が聞こえるようになっています。プラスチックと金属製の小型部品に、耐久性の高い文字と機械で読み取り可能なコードがマーキングされています。
アニーリング
局所的に加熱を行うことで加工品の表面が変色します。材質及び入熱に応じて、アニーリング色が変化します。表面は滑らかなままであるため、汚れが付着することはありません。
変色
材料とレーザ波長を最適に調整することにより、色素分子を意図的に変色または退色させることができます。表面は滑らかなままです。
ストラクチャリング
レーザを使って表面に機能的な構造を持たせることができます。それには様々なプロセスがあります。表面に非常に小さな溶融突起の構造が施されていると、材料特性を維持したまま高い付着性を得ることができます。微細な凹形状のくぼみをつけた後でインターロックコンポーネントを構成することで、同量の潤滑剤でも走行特性が大幅に改善されます。
レーザクリーニング
レーザを使って表面を簡単かつ迅速にクリーニングすることができます。後続プロセスへの準備として、さび、オイル、或いはリン酸層をその下にある材料を損傷せずに除去することができます。
アブレーション
アブレーションでは、基質に塗布された色合いが強く異なる多層プラスチックの薄膜層が部分的に除去されます。このプロセスにより、特に自動車産業で使用されている「デイ&ナイトデザイン」が可能になります。
発泡
発泡ではレーザがプラスチックを加熱し、これにより短い溶融プロセスが生じます。後続する冷却プロセス中に小さな気泡が生じ、これらの気泡が入射光を拡散的に反射します。このレーザマーキング方法では、気品のあるマークが生まれます。
TruMark Station 5000
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ワークの仕様 | |
最大加工品寸法(幅 x 高 x 奥) | 680 mm x 500 mm x 700 mm |
使用可能なモータ軸 | |
Z方向移動距離 | 500 mm TruMark 5010では380 mm |
X軸移動量 | 300 mm |
Y方向移動距離 | 300 mm |
移動速度 Z | 1.5 m/min |
X方向移動速度 | 6 m/min |
Y方向移動速度 | 6 m/min |
電源および消費電力 | |
電源(電圧) | 115/230 V |
電源(周波数) | 50/60 Hz |
ワークステーションの寸法および重量 | |
ワークステーションの寸法 (幅 x 高 x 奥) | 860 mm x 2000 mm x 1310 mm |
レーザクラス | |
レーザクラス | 1 |
ダウンロード形式で用意された全製品バリエーションの技術データ。
TruTops Mark 3D
当社のマーキングソフトウェアTruTops Mark 3Dは、使いやすい操作とプロセス時間の大幅な短縮が魅力です。これからはアプリケーションに応じて、複数のマーキング対象物を単一のレーザー装置で大量に処理できるようになります。それには特に、これまでは複数のレーザーが必要であったケースが当てはまります。その結果、斜面や曲面などの三次元表面のマーキングが極めて簡単かつ効率的になります。パッケージにはマーキングソフトウェアに加えて、独自に加工品を作成して3Dマーキング用の図面を導き出すことができる極めて充実した3D-CADエディタが含まれています。
TruMark Station 5000は全てのTRUMPFマーキングレーザと組み合わせることができ、あらゆるアプリケーションに相応しいソリューションを提供します。
TruMark Station 5000向けに用意されているその他のオプションにより、生産プロセスの最適化が実現し、使いやすさが向上します。
TRUMPFの画像処理システムVisionLineにより、プロセスの安全性が高まります。VisionLineが部品の位置を検出することで、位置の正しいマーキングが保証されます。マーキングされたコードの読み取りと点検も可能です。モジュール構造になっているため、様々な状況に対応可能です。カメラがスキャナーレンズを通して監視する場合でも、カメラが側面に設置されている場合でも、使用するカメラが1台の場合でも2台の場合でも、全く問題ありません。
オプションの回転軸を使用すると、円筒状の加工品でも高品質のマーキングが可能になります。ステッピングモータを搭載した回転軸により、最大重量2.5 kgまでの部品に円周マーキングを施すことができます (手動チャックの直径: 65 mm)。その他の回転軸として、最大重量20 kgまでの部品の円周マーキングを行うタイプも提供されています (手動チャックの直径: 150 mm)。
異常時にはTRUMPFのサービスエキスパートが、確実なリモート接続を介してレーザ装置に主体的に手を加えます。多くの場合、こうして異常を直接解決するか、スペアパーツが届くまで生産を継続できるようにレーザ装置の構成を変更します。
寸動モードのオプションをTruMark Station 5000に統合すると、A軸、X軸、Y軸、Z軸の移動を操作ソフトウェアを使わずに、TruMark Stationの操作パネルにある矢印キーで位置決めすることができます。これによりソフトウェアにアクセスしなくても部品を正確に配置することが可能となります。
機械フレームに取り付けられたプログラム制御のドライブで駆動するキャリッジにより、最大重量25 kgまでの部品を正確に位置決めできます。移動経路は300 mm、繰り返し精度は± 0.015 mm、移動速度は6 m/min、位置決め精度は± 0.05 mmです。
手動で自在に調整可能なスケール付きのスイベル機構により、標準集光レンズ (f = 163 mm) でマーキングフィールドの幅全体を加工することができます。クランプレバーでスイベル機構を所定の位置にロックできます。
排出される粒子や煙のバキュームシステムはTruMark Station 5000の機械フレームに統合されており、ポリウレタンホースで作業エリアに接続されています。機械室に統合されていることから、マーキングワークステーションの据付面積は拡大されません。活性炭付きコンビフィルタは差圧スイッチで監視され、流量はポテンショメータで設定できます。
より大きな加工品を加工するためには、側壁を広げて作業エリアを拡張することができます。
TruMark Station 5000の操作はシンプルで容易です。マーキングプロセスはフットスイッチで簡単に開始できます。
操作パッケージにはマーキングレーザを操作するためのモニター、キーボード及びマウスが含まれています。
TruMark Station 5000の軸はすべて、機械の操作パネルから矢印キーを使用して制御されます。
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で製品を入手できるかどうかを確認してください。