TruMicro 8000シリーズのレーザは、フレキシブルOLEDディスプレイの大量生産に最適です。その際には、レーザリフトオフと呼ばれる製法が極めて重要な役割を果たします。この製法において、UV固体レーザはガラス基板からポリイミド膜を、その上にある有機半導体層を損傷することなく剥離します。しかもTruMicro 8000シリーズのUV固体レーザーは極めて堅牢で長寿命であり、ランニングコストもごくわずかです。
大面積のアプリケーションで最大の生産性
TruMicro 8000シリーズの高出力ナノ秒レーザでは、紫外線波長による高い生産性が実現します。しかもTruMicro 8320は世界一の高出力を誇るUV固体レーザーであり、波長が短いため、特定の材料での吸収率が著しく向上します。高い平均出力と紫外線波長の組み合わせにより、フレキシブルOLEDディスプレイ製造に向けた理想的な条件が整います。また、高い工業品質と信頼性も、実績のあるTRUMPFディスクレーザ技術の魅力です。複数のレーザを同期化することで、すでに高いレベルにある生産性をさらに向上させることも可能です。
マイクロ加工領域での要求に答える理想的な組み合わせ。
内部の出力調整機能により、最大パルスエネルギーが加工に供給され続けます。
最新OLEDディスプレイの製造
TruMicro 8000シリーズの高出力ナノ秒レーザにより、最新のフレキシブルディスプレイが実現可能になります。パルス時間が短いため、UV固体レーザは傷つきやすいディスプレイ膜を、キャリア基板から確実に剥離することができます。この方法はレーザリフトオフと呼ばれます。
TruMicro 8320
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レーザーパラメータ | |
平均最大出力 | 200 W |
ビーム品質 (M²) | 22.5 ± 2.5 |
波長 | 343 nm |
パルス幅 | 15 ns ± 3 ns |
最大パルス エネルギー | 20 mJ |
最小繰り返し周波数 | 10 kHz |
構成 | |
Abmessungen Laserkopf (B x H x T) | 810 mm x 450 mm x 2131 mm |
電源ユニット寸法 (幅 x 高 x 奥) | 1090 mm x 1798 mm x 650 mm |
設置状況 | |
保護タイプ | IP54 |
周辺温度 | 20 °C - 27 °C |
ダウンロード形式で用意された全製品バリエーションの技術データ。
TruControl
TruControlはTRUMPF固体レーザ向けの迅速で操作しやすいコントローラです。レーザ出力をリアルタイムで制御し、再現性のある結果を実現します。TruControlはインタフェースの設定を管理、制御、視覚化します。すべてのレーザテクノロジにおいて、統一された制御機能をご利用いただけます。更にTRUMPFのテレサービスにより、即座にテレサービスによるサポートを受けることができます。これによりサービスマンの派遣が不要になるか、サービスマンの派遣に向けて最適な準備を整えることができ、レーザ装置の可用性が向上します。
異常時にはTRUMPFのサービスエキスパートが、リモート接続を介してレーザ装置に主体的に手を加えます。多くの場合、こうして異常を直接解決するか、スペアパーツが届くまで生産を継続できるようにレーザ装置の構成を変更します。
最大4つのレーザを相互に同期化して、プロセスの生産性をさらに高めることができます。レーザ出力を組み合わせることで、例えばビームライン光学系アプリケーションでの生産性向上が可能になります。
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で製品を入手できるかどうかを確認してください。