超短レーザーパルスが持ち味のTruMicro Markシリーズは、高品質UDIコードのマーキングに理想的です。永久に判読可能で腐食耐性があること、と世界の立法機関が求める高い品質要件を満たすために、ブラックマーキングという方法が選ばれています。
超短パルスによるマーキング用途向けフルソリューション
TruMicro Markシリーズは、非常に高い加工安全性と精度に優れています。マルチレベルレーザパワーコントロールで個々のパルスのパルスエネルギーを監視することにより、医療技術分野などで高い要求を満たす正確なマーキングパフォーマンスを発揮します。複雑な3Dフリーフォーム形状でも、マーキング内容の読み取りでも、TruMicro Markシリーズを画像処理ソフトウェアと組み合わせターンキーソリューションとしてご使用いただけます。これにより、「非熱」マイクロ加工や表面改質に関してできることの幅が大きく広がります。
非常に高いパルスピーク出力や、フェムト/ピコ秒の超短レーザパルス、絶対精度を発揮する非常に高いビーム品質により、腐食耐性を持つ深黒色のマーキングを施します。
超高速変調器が、指示通りの出力およびパルスエネルギーを発振し、片方のレーザからもう一方のレーザへ転送します。
インプラントおよび手術用具に耐腐食性かつUDIに準拠した印字を施すことができます。使用するお客様の業界認証要件を満たすため、IQ/OQサービスで認証取得プロセスを当社がサポートいたします。
TruMicro Markシリーズは、多岐に渡るマーキング・マイクロ加工用途に対応しています。OEMバージョンとしても、あるいはTruMark Stationとシステムが完全一体化したターンキーソリューションとしてもご使用いただけます。
TruMicro Mark 2030はパルス幅を柔軟に調整できるため、 ブラックマーキングや、高品質エングレービング、超精密穴あけ、切断など幅広い用途に対応できます。
TruMicro Mark 2030が有する高い平均出力、非常に小さな焦点直径、テレセントリック対物レンズという特長により、精密かつ効率の高いマイクロ加工に最適な設備環境を整えることができます。
TruMicro Mark 1020を導入すれば、2D/3Dマーキングボリューム全体で優れた加工結果を実現できます。& 高ダイナミクスのレーザの光学Z軸とスキャナレンズにより、焦点は3次元で調節される仕組みです。
TruMicro Mark 1020なら、無制限ブラックマーキングが可能です。これにより、腐食耐性を持つ深黒色のマーキングを複雑な3D形状やフリーフォームにも施すことができます。
TruMicro Mark 1020:多種多様な材料の正確なマーキングがワンステップで実現
超短パルスレーザTruMicro Mark 1020 Sは、スチール、アルミニウム、チタン、POM、ガラスやABS樹脂などの多種多様な材料に、正確なマーキングをわずかワンステップで施します。金属上の漆黒のマーキングからポリマー上の正確なマーキングに至るまで、この動画ではその仕組みが紹介されています。
ユンハンス限定モデルのエングレービング
時計メーカー ユンハンス(Junghans)の限定モデル、Meister S Chronoscope Platin Edition 160は、世界中の熱狂的な時計ファンの間で興奮を呼び起こすモデルです。販売数は12本に限定されています。高価なプラチナに施されている特別エディションのエングレービングと限定番号は、TruMark Station 7000に装備されたTruMicro Mark 2030によるものです。
黒色印字 (ブラックマーキング)
TruMicro Mark 1020と2030なら、金属にレーザ加工を施して変色させることが可能であり、それを漆黒にまで変色させることをブラックマーキングと呼びます。超短レーザパルスでは、加工時の材料への入熱がほどんどありません。そのため、ステンレススチールでの遊離クロムの割合は、表面に自己修復性の酸化クロム層を形成させるのに十分な高さが保たれ、その結果ステンレススチール上のマーキングは耐腐食性になります。この理由から、ブラックマーキングは医療技術での表示義務を満たすのに最適です。
レインボーマーキング
TruMicro Mark 1020は、ヤモリのような複雑なフリーフォームの3D部品形状でも、別格の品質で造形することができます。
医療技術でのレーザ印字
医療技術製品の製造では、トレーサビリティは極めて重要であり、そのため機械が読み取れる印字を施すことは重要な意味を持ちます。TruMicro Markシリーズではマーキングの種類や形状に制限はなく、製品のトレーサビリティを目的とした文字およびバーコードまたはデータマトリックスコードによるUDIに適合した製品表示、100分の1ミリメートル単位の極小印字、あるいは最高品質の精密なグラフィックなども可能です。
無制限ブラックマーキング(3D)
TruMicro Mark 1020の強みは、無制限ブラックマーキングによりアルパインレーザのこのステントチューブといった複雑な3Dオブジェクトにもフリーフォームで腐食耐性を持つ深黒色のマーキングを施せることです。
TruMicro Mark 2030
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TruMicro Mark 1020
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構成 | ||
電源キャビネットの寸法(幅 x 高 x 奥行) | 600 mm x 1225 mm x 825 mm | 446 mm x 222 mm x 495 mm |
ワークステーションの寸法 (幅 x 高 x 奥) | 860 mm x 2000 mm x 1312 mm | 1150 mm x 1420 mm x 2000 mm |
スキャナー付きレーザヘッドの寸法(幅 x 高 x 奥) | 838.5 mm x 375 mm x 180 mm | 144 mm x 161 mm x 574 mm |
レーザパラメータ | ||
平均最大出力 | 20 W | 10 W |
ビーム品質 (M²) | < 1.3 | < 1.3 |
波長 | 1030 nm | 1030 nm |
パルス幅 | 900 fs 、20 ps、400 fs~20 ps (可変) | 900 fs |
最大パルス エネルギー | 20 µJ 、100 µJ | 100 µJ |
最大繰り返し周波数 | 1000 kHz 、オプションで2000 kHz | まで 2500 kHz |
ダウンロード形式で用意された全製品バリエーションの技術データ。
TruTops Mark 3D
TRUMPFマーキングレーザによる3Dマーキングは、従来とは比べ物にならないほど迅速かつ簡単です。当社のユーザーフレンドリーなTruTops Mark 3Dは、プロセスの時間を大幅に短縮できます。これにより、傾斜や曲がりのある表面でも、1台のレーザ装置でボリュームのある複数のオブジェクトにマーキングを施せます。当社では、マーキングソフトウェアのほか、加工品を作成して3Dマーキング図を作成するための3D CADエディタも提供しています。
便利な追加オプションを使用することで、TruMicro Markでの作業における効率とプロセスの安全性が更に向上します。
パイロットレーザでは、マーク内容をレーザダイオードを介して赤色可視光でシミュレートすることができます。これにより前もってマーキング結果をイメージでき、より簡単に部品をマーキングフィールドに配置することができるようになります。
画像処理システムVisionLineを利用すれば、生産での品質保証が高まります。モジュール構造になっているため、部品を検知して位置を修正する場合でも、Data Matrix Codeを読み取って評価する場合でも、それぞれのプロセスに適したソリューションが常に提供されます。
当社のソフトウェアソリューションを使えば、マーキングレーザシステムを、お使いの外部周辺機器やデータベースにも簡単に接続していただけます。これにより、生産関連データの読み出しと書き戻しも可能です。この完全統合ソリューションを利用して、生産効率向上とスムーズな製造プロセスを実現しましょう。
TruMicro Markレーザをマシンまたは生産ラインに統合する際には、インタフェースが大きな役割を果たします。そのためTRUMPF固体レーザでは、あらゆる一般的なフィールドバスシステムに対応するインタフェースを提供しています。
異常時にはTRUMPFのサービスエキスパートが、リモート接続を介してレーザ装置に主体的に手を加えます。多くの場合、こうして異常を直接解決するか、スペアパーツが届くまで生産を継続できるようにレーザ装置の構成を変更します。
準連続発振(Quasi Continuous Wave:QCW)は、表面を溶かすために使用します。これにより、光沢のある仕上がりを施すことが可能です。
バーストモードは、ディープエングレービングなどの粗加工が必要な場合に真っ先にあがる選択肢です。パルス数と強度を制御できるため、より精度の高いエングレービングの深さを実現できます。
加工品サイズや用途の複雑さに応じて、作業ステーションのラインナップから最適なバリエーションをお選びいただけます。これは小さくてコンパクトなマーキングステーションや特別大きな部品用のシステムも含みます。また、このほかにも自動化のオプションもご提供しております。
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で製品を入手できるかどうかを確認してください。