保護等級IP 54、最大40°Cまでの許容周囲温度、さらに環境の影響に対するその他の保護措置を備えていることから、ワンボックスレーザは過酷な産業環境での使用にも適しています。
オールインワンソリューション
ワンボックスレーザは、レーザマーキングを生産ラインまたは機械に統合するための、総合的なオールインワンパッケージです。そのわずかなスペースにはエレクトロニクス、スキャナー及びPCの他に、レーザ装置TruMark 5010またはTruMark 1110が含まれています。このためワンボックスレーザは幅広いアプリケーション範囲をカバーします。別個の電源ユニットは不要であるため、マーキングレーザは非常に省スペースで設置できます。幅広いインタフェースによりシステム全体へ容易に統合することができます。堅牢なコンポーネントは長期間にわたり極めて低メンテナンスです。ワンボックスレーザはその優れたコストパフォーマンスにより、レーザマーキング向けのエントリーモデルとして適しています。
オールインワンソリューション – 別個の電源ユニットや追加ケーブルは不要。
汚れた環境でもフィルタマットを交換し、保護ガラスを清掃するだけで充分です。
初めてあるいは補足として導入するどちらの場合でも、ワンボックスレーザは卓越したコストパフォーマンスを発揮します。
TruMark Station 1000または3000と併用すると、本格的なデスクトップソリューションが成立。
あらゆるインタフェースを活用 – ProfiBus、PROFINETまたはEtherCAT。
アニーリング
局所的に加熱を行うことで加工品の表面が変色します。材質及び入熱に応じて、アニーリング色が変化します。表面は滑らかなままであるため、汚れが付着することはありません。
エングレービング
エングレービングでは、レーザ光線が基質の一部を除去することにより、くぼみが形成されます。これは急勾配なエッジに沿って、あるいは斜面に沿って施すことができます。
変色
材料とレーザ波長が最適に調整されていれば、色素分子を意図的に変色または退色させることができます。表面は滑らかなままです。この方法により例えば口紅に名前をマーキングして、パーソナライズすることができます。
アブレーション
アブレーションにより、母材上の多層に積層された色の異なる薄膜プラスチックの上層部を部分的に除去することができます。このプロセスにより、特に自動車産業で使用されている「デイ&ナイトデザイン」が可能になります。
発泡
発泡ではレーザがプラスチックを加熱し、これにより短い溶融プロセスが生じます。後続する冷却プロセス中に小さな気泡が生じ、これらの気泡が入射光を拡散的に反射します。このレーザマーキング方法では、気品のあるマークが生まれます。
TruMark 1110
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TruMark 5010
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レーザーパラメータ | ||
ビーム品質 (M²) | < 1.5 | < 1.6 |
波長 | 1064 nm | 1062 nm ± 3 nm |
パルス繰り返し周波数 | CW、 15 kHz - 100 kHz | 1 kHz - 200 kHz |
最小焦点直径 | 50 μm 焦点距離が160 mmの場合 | 45 μm |
最大内部焦点位置調節 | ± 7 mm 焦点距離が160 mmの場合 | ± 24 mm 焦点距離が254 mmの場合 |
最大レタリングフィールド | 110 mm x 110 mm 焦点距離が160 mmの場合 | 170 mm x 170 mm 焦点距離が254 mmの場合 |
構成 | ||
Abmessungen Laserkopf (B x H x T) | 172 mm x 236 mm x 333 mm | 250 mm x 175 mm x 430 mm |
設置状況 | ||
保護タイプ | IP54 | IP54 |
周辺温度 | 15 °C - 40 °C | 15 °C - 40 °C |
ダウンロード形式で用意された全製品バリエーションの技術データ。
TruTops Mark
マーキングソフトウェアTruTops Markにより、TruMarkマーキングレーザでのマーキングを非常に簡単に行うことができます。TruTops Markのプログラムには、マーキングソフトウェア、CADエディタ、レーザパラメーターとインターフェースの管理、QuickFlowによるシーケンスプログラミングおよび診断ツールが含まれています。直観的なユーザインターフェースから全ての機能を操作することができます。CADエディタでは、図形要素を簡単に描画および配置することができます。レーザパラメーター用データベースにより、最適なパラメーターを何回でも繰り返し使用することができます。QuickFlowのシーケンスプログラミングで「ピック・アンド・ドロップ」プログラムを作成すれば、最初から最後までマーキングサイクル全体を制御することができます。診断ツールは、センサーにより検出されたアナログ測定値の可視化と分析を行います。
ワンボックスレーザ向けに用意されているその他のオプションにより、生産プロセスの最適化が実現し、使いやすさが向上します。
パイロットレーザでは、マーク内容をレーザダイオードを介して赤色可視光でシミュレートすることができます。これによりマーキング結果の様子を前もって把握し、より簡単に部品をマーキングフィールドに配置することができるようになります。
フォーカスファインダは、各アプリケーションに合わせて正確な作業距離を手動設定する際の視覚的なサポートとなります。各種の結像光学系に使用可能なこの装置は、現在はTruMark Station 3000でのみ利用可能です。
レーザを機械または生産ラインへ簡単に統合できるかどうかは、インタフェースで決まります。ワンボックスレーザは、ProfiBus/PROFINET/EtherCATネットワークに接続し、それらを介して制御することができます。さらに外部装置の接続やお客様側のオートメーションシステムとの統合も可能です。
異常時にはTRUMPFのサービスエキスパートが、確実なリモート接続を介してレーザ装置に主体的に手を加えます。多くの場合、こうして異常を直接解決するか、スペアパーツが届くまで生産を継続できるようにレーザ装置の構成を変更します。
ワンボックスレーザTruMark 5010には、異なる焦点距離を持つ結像光学系が提供されています。そのため、それぞれのアプリケーションに合わせて適切な焦点サイズを選択することができます。
操作パッケージにはモニターとマウス付きキーボードが含まれます。これらはレーザマーキングの要件に合わせて最適に設計されています。
加工品サイズやアプリケーションの複雑さに応じて、ワークステーションポートフォリオから正しいバリエーションを選択することができます。その中には、非常に大型の部品用の小さくコンパクトなマーキングステーションや設備も含まれています。その他にも、自動化に関する様々なオプションを使用することができます。
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で製品を入手できるかどうかを確認してください。