特許取得済みのTRUMPF BrightLine Weldテクノロジを利用すれば、軟鋼やステンレススチールだけでなく、銅やアルミニウムなどの素材もほぼスパッターなしで溶接することができます。この溶接ビードは強度が高く、ブローホールやビードの陥没、クラック、エンドクレーター等の溶接不良も発生しません。
3~6 kWの中出力範囲に対応するオールラウンダー装置です。
TruFiber Sシリーズのマルチモードファイバーレーザは、BrightLine Weldテクノロジーによるスパッターの発生を抑えたレーザ溶接と最大2つのレーザアウトプットを用いた柔軟なビーム形成を提供します。Active Power Control も出力の安定性を最大限に保証します。制御ソフトウェアTruControl、光学系、サービス – TRUMPFではいつでもお客様に合わせたトータルパッケージをご提供いたします。
堅牢なTruFiber Sは、妨害要因や外側の負荷に対して高い耐性を有しています。統合型レーザパワーコントロールが出力をリアルタイムで、+/- 1 %の精度で測定して制御します。
熱帯地域での運転を保護する機構として、除湿ユニットがあります。追加の機構により、レーザを戻り光から保護します。
BrightLine Weldにより、スパッターの発生を抑えたレーザ溶接が可能です。ビードの陥没やエンドクレーターなどのない、強度への高い要件を満たす高品質溶接ビードを得られます。
BrightLine Weldなら、大幅に向上したフィード速度により、生産性が向上します。不良品やマシンのダウンタイムを抑えられるなどのメリットがあります。
TruFiber Sは最大2つのレーザアウトプットを装備できます。この装備で、ビームガイドはコンパクトなレーザハウジングに統合されています。複数のレーザアウトプットを使用することにより、レーザの稼働率を最適化できます。
TRUMPFでは、レーザ、コントローラー、ビームガイド、加工光学系BEOとセンサーシステムが相互に合わせて最適に調整されています。TruFiber Sは、PFOスキャナー光学系レンズとその他のコンポーネントを組み合わせた最適なソリューションパッケージです。
マシン/設備製造業者は、レーザ装置の操作上の安全を確保する責任を負います。TruFiber Sの魅力はパフォーマンスレベルeの最高の安全性です。
バスバーの溶接
単セルとモジュールまたはパッケージとの接続は、バスバー溶接により行われます(バスバー=通電レール)。
缶蓋溶接
マルチモードファイバーレーザは、電極パッケージを装着した角型バッテリーハウジングを、ホールやクラック、ビードの反りなく密閉します。
エレクトロモビリティ向けの駆動部品のレーザー溶接
マルチモードファイバーレーザは、銅を扱う高集積かつ拡張性の高い溶接工程で用いられる装置で、電動モータの接点品質に重要な役割を果たします。
様々な材料の切断
TruFiber Sは様々な板厚および材質を切断でき、高反射性の非鉄重金属にも対応します。曲げ加工は滑らかでバリがありません。
TruFiber 3000 S
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TruFiber 4000 S
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TruFiber 5000 S
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TruFiber 6000 S
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レーザパラメーター | ||||
レーザパワー | 3000 W 1 | 4000 W 1 | 5000 W 1 | 6000 W 1 |
一定の周辺温度での 8 時間以上の公称出力での出力恒常性タイプ | ± 0.5 % | ± 0.5 % | ± 0.5 % | ± 0.5 % |
一定の周辺温度での 8 時間以上の公称出力での最大出力恒常性 | ± 1 % | ± 1 % | ± 1 % | ± 1 % |
連続的に調整可能な出力範囲 | 60 W - 3000 W アクティブパワーコントロール | 80 W - 4000 W アクティブパワーコントロール | 100 W - 5000 W アクティブパワーコントロール | 120 W - 6000 W アクティブパワーコントロール |
ビーム品質 | 2 mm▪mrad | 2 mm▪mrad | 2 mm▪mrad | 2 mm▪mrad |
波長 | 1071 nm | 1071 nm | 1071 nm | 1071 nm |
レーザ光ケーブルの直径 | ≥ 50 μm | ≥ 50 μm | ≥ 50 μm | ≥ 50 μm |
構成 | ||||
幅 | 600 mm | 600 mm | 600 mm | 600 mm |
高さ | 1280 mm | 1280 mm | 1280 mm | 1280 mm |
深さ | 980 mm | 980 mm | 980 mm | 980 mm |
最大レーザ光ケーブル数 | 2 | 2 | 2 | 2 |
設置状況 | ||||
周辺温度 | 5 °C - 45 °C | 5 °C - 45 °C | 5 °C - 45 °C | 5 °C - 45 °C |
TruFiber 3000 S
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TruFiber 4000 S
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TruFiber 5000 S
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TruFiber 6000 S
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レーザパラメーター | ||||
レーザパワー | 3000 W 1 | 4000 W 1 | 5000 W 1 | 6000 W 1 |
一定の周辺温度での 8 時間以上の公称出力での出力恒常性タイプ | ± 0.5 % | ± 0.5 % | ± 0.5 % | ± 0.5 % |
一定の周辺温度での 8 時間以上の公称出力での最大出力恒常性 | ± 1 % | ± 1 % | ± 1 % | ± 1 % |
連続的に調整可能な出力範囲 | 60 W - 3000 W アクティブパワーコントロール | 80 W - 4000 W アクティブパワーコントロール | 100 W - 5000 W アクティブパワーコントロール | 120 W - 6000 W アクティブパワーコントロール |
ビーム品質 | 2 mm▪mrad | 2 mm▪mrad | 2 mm▪mrad | 2 mm▪mrad |
波長 | 1071 nm | 1071 nm | 1071 nm | 1071 nm |
レーザ光ケーブルの直径 | ≥ 50 μm | ≥ 50 μm | ≥ 50 μm | ≥ 50 μm |
構成 | ||||
幅 | 600 mm | 600 mm | 600 mm | 600 mm |
高さ | 1280 mm | 1280 mm | 1280 mm | 1280 mm |
深さ | 980 mm | 980 mm | 980 mm | 980 mm |
最大レーザ光ケーブル数 | 2 | 2 | 2 | 2 |
設置状況 | ||||
周辺温度 | 5 °C - 45 °C | 5 °C - 45 °C | 5 °C - 45 °C | 5 °C - 45 °C |
ダウンロード形式で用意された全製品バリエーションの技術データ。
TruControl
TruControlは、迅速で簡単な操作を可能にするTRUMPF固体レーザ向けの制御ソフトウェアです。パルス波形は個々のアプリケーションに合わせてプログラミングすることができます。レーザ出力はリアルタイムで制御され、加工結果は極めて高い再現性が保証されます。オプションのデータ保管モジュールには、品質に関連する全データを記録するため、生産製品の重要な品質データを長年経過した後も追跡することができます。
外部コントローラがある場合、TruControlは一般的なインタフェースを介してそれらと通信します。入力は操作パネルのタッチスクリーン又はパネルPCを介して行われます。イーサネットを介してレーザ装置をネットワークに組み込み、複数のPCを接続することが可能です。
レーザでのフレキシブルな設計ができるように、ビームガイドは多くの選択肢が用意されています。光ファイバーケーブルを様々な作業ステーションに簡単に接続することができます。その際、光ファイバー接続口の数を選択します(最大2つ)。レーザパワーは、レーザアウトプット間で素早く切り替えることができます。使用率を最小限に抑えるために、複数の作業ステーションを 1 つのレーザだけで操作できます。
オプションのBrightLine Weldの魅力は、スパッタがほとんど発生しないレーザ溶接と最高の溶接シーム品質が両立することにあります。お客様の希望に応じて、フィード速度の大幅な上昇を活用して生産性を著しく向上させることも、又はエネルギー費用を最大40 %削減することも可能です。こうして、後処理の手間が低減するため、マシンのダウンタイムと稼働コストも削減されます。
TruFiberレーザを機械または生産ラインに統合する際には、インタフェースが大きな役割を果たします。そのためTRUMPF固体レーザでは、あらゆる一般的なフィールドバスシステムに対応するインタフェースを提供しています。その他の入手可能な装備: リアルタイムインタフェース、パラレルデジタルI/O、プロセスセンサー用インタフェース、OPC UA ソフトウェアインタフェース、アナログ入力カード、インテリジェントなTRUMPF光学ユニット (CFO、PFO) 用インタフェース。
独自のインターフェースを介して、高度な光学系をレーザ装置と同期化し、焦点合わせ光学ユニットCFOまたはスキャナー光学系PFOなどを、用途に合わせて最適に利用することができます。加工光学ヘッドのプログラミングは、レーザ制御ユニットを介して快適に行うことができます。PCやコントローラを追加する必要はありません。
異常時にはTRUMPFのサービスエキスパートが、リモート接続を介してレーザ装置に主体的に手を加えます。多くの場合、こうして異常を直接解決するか、スペアパーツが届くまで生産を継続できるようにレーザ装置の構成を変更します。これにより、最大限の稼働率を実現し、サービスコストを大幅に削減できます。
レーザネットワークには、それぞれ最大6つのワークステーションを持つ単一又は複数のレーザを結合することができます。その際レーザは出力を複数のステーションに分割するか、交互に各ステーションにフル出力を供給します。その結果、溶接やカッティングなどの異なるアプリケーションを相互に組み合わせることも可能になります。
AjustLineでは、様々な材質の材料に合わせて切断プロセスを容易にカスタマイズすることができます。これにより、特に難削材の切断で加工安全性が向上し、粗悪品や材料コストを減らせるというメリットがあります。オペレータはいつでも、AdjustLineのスイッチのオンオフを切り替えられます。
TRUMPFセンサーにより、常に効率的かつ経済的に製造することができます。レーザ製造の全プロセスを監視し、プロセスの安全性を保つために重要な役割を果たすセンサー製品VisionLine、CalibrationLine、または統合されたパイロメーターにより、安定したプロセスを確保できます。測定時でも加工は引き続き行われ、中断させる必要はありません。それにより貴重な生産時間が節約されます。
画像処理システム
TRUMPFの画像処理VisionLineは部品の特徴を検出し、確実に正しい場所を溶接するようにします。
キャリブレーション
TRUMPFのキャリブレーションツールCalibrationLineは、部品の焦点位置とレーザ出力を個別に定義可能な一定の間隔で点検及び修正します。
シーム位置制御システム
センサーは溶接中にシームギャップを検出し、溶接位置を制御します。
TRUMPFでは、レーザから加工品に至るまで、ビームガイドに必要となるあらゆるコンポーネントを提供しています。この他、様々な焦点合わせ光学ユニットも提供してしており、これらの光学部品の精度と信頼性は長年にわたり産業分野で実証されています。光学ユニットは、スタンドアロン型加工ステーションあるいは生産ライン内のどちらにも簡単に統合することができます。そのモジュール式構造により、光学ユニットはレーザタイプ及び様々な加工状況に適合させることができます。
焦点合わせ光学ユニット
TRUMPFの堅牢な焦点合わせ光学ユニットにより、溶接、切断、削剥、加熱や穴開けなどを問わず、高品質の加工結果を確実に得ることができます!
スキャナー光学系
リモート加工に理想的な光学ユニット
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で製品を入手できるかどうかを確認してください。
脚注-
加工品でのレーザパワーは、光学系の設定によって公称出力と異なることがあります。