国/地域/言語選択

部品品質監視用のプロセス監視

部品品質監視用のTRUMPFパウダーベッドモニタリング

プロセス監視では、ビルドプロセスに焦点が当てられます。粉末床が照射プロセス中に監視されますが、それは2種類の製品を利用して行われます。一つ目のパウダーベッドモニタリング(粉末床溶融監視)で粉末床を監視し、もう一つのメルトプールモニタリング(溶融槽監視)でTruPrintマシンの溶融槽を監視します。それにより、部品品質を層状に完全に管理することが可能になります。また、不具合が素早く検出されるため、生産効率も高まります。

部品品質を層状に監視

TruPrint 2000の溶融槽の様子

パウダーベッドモニタリングの仕組み

プロセス監視では、いわゆるパウダーベッドモニタリング(粉末床溶融監視)がその主要構成要素です。TruPrintマシンに統合されたカメラと自動画像処理を介して、粉末床を自動的に監視することができます。それにより、部品の状態を常に把握し、品質パラメーターを層状に分析することが可能になります。TruPrintマシンには高解像度カメラシステムが装備されているため、各粉末層を鮮明に観察することができます。画像処理システムと組み合わせることで自動評価が可能になり、この画像評価をさらにサポートする機能として、暗視野照明が統合されています。ユーザーは自分で、通知またはエラーメッセージの発生時点となる重要な限界値を決定することができます。品質パラメーターが各層に割り当てられるため、故障の発生位置を素早く正確に特定し、 手遅れになる前に現在進行中のジョブに介入することができます。パウダーベッドモニタリングでは粉末の敷き詰めに加えて層状態を検出して、粉末床から突出しているパーツを検知します。部品の状態を既にビルドプロセス中に最適に評価し、何らかの異常が発生している場合には、それを早めに検出することができます。オプションの自動敷き詰め直し機能を利用すれば、敷き詰め不良があった際に、部品品質の低下が確実に防止されます。粉末の欠如が検知されると、自動的に新たに粉末が敷き詰められて、不良箇所が修正されます。その他、ビルドプロセス後に、画像を選択して各層を徹底的に分析して、CADデータなどと比較することも可能です。

メルトプールモニタリング – 溶融槽の監視

TruPrintマシンでのビルドプロセスをさらに正確に把握し、部品品質を最適に評価できるように、TruPrint 2000およびTruPrint 5000では、パウダーベッドモニタリングに加えてメルトプールモニタリングも提供されています。メルトプールモニタリングでは、レーザメタルフュージョン工程での溶融槽がセンサーで監視されます。このモニタリングの利点は詳細な品質チェックと層毎の記録作成です。そのため、連続生産であっても、プロセス規定値からの逸脱が発生した場合にはそれを早期に検知して、部品の際どい領域を必要に応じて可視化することができます。この係数を基準ジョブと自動的に比較することで、プロセス安定性が監視されます。また、複数のレーザを使用する場合に、すべての溶融槽を簡単に並行して監視することも可能です。データはデスクトップコンピューターまたはオフラインで、モニタリングアナライザを使用して評価することができます。

注記:国によってはこの製品ラインナップや仕様と異なる可能性があり、技術、装置、価格、アクセサリーが変更になることがあります。お客様がご使用になる国での販売の有無につきましては、担当者にお問い合わせいただきますようお願いいたします。

サービス & お問い合わせ