2023/24年度年次報告書の中心テーマとなっているプラズマは、チップ、携帯電話や太陽光発電装置など、世界中の無数の製品の製造で必要とされています。ですが、それを生成して完璧に制御できるジェネレーターを開発している専門性の高い企業は、ごくわずかしかありません。そのプラズマ専門企業の一社が、ドイツ・フライブルクとポーランド・ワルシャワ近郊のジーロンカに拠点を置くTRUMPFのエレクトロニクス事業部門です。そこから各地のハイテク工場に供給されているプラズマジェネレーターは、最先端の半導体や効率的なソーラーセルの製造に不可欠な存在となっています。プラズマの世界を深く掘り下げている今回の年次報告書では、様々な用途、製品、そして世界中のTRUMPF拠点でプラズマに取り組んでいる人々に焦点が当てられています。
TRUMPF 2023/24年度
決算期を迎えた2023/24事業年度は、TRUMPFにとって非常に困難な年度となりました。受注額は、前年度の51億ユーロから47億ユーロに減少しました。売上高も、前年度の54億ユーロを下回る52億ユーロとなりました。その結果、営業利益は6億1500万ユーロから4億9400万ユーロに減少しました。営業利益率は、前年度の10.9パーセントから9.5パーセントに減少しました。
