課題
Villing Technologie GmbHでは、大型の部品が日常茶飯事になっています。同社が開発・設計・製造している鉄骨構造物の多くは巨大サイズです。その際、Villingでは多種多様な軟鋼に加えてHardoxやWeldoxなどの高強度鋼材も加工しています。「これまで当社ではここフリーゼンハイムで、TRUMPFのTruLaser 5060やTruTube 7000 fiberでこれらの部品を切断していました。そして、半製品を社外に出して曲げ加工を依頼し、その後でここで溶接していました」とフィリング取締役は述べ、次のように付け加えています。「大型部品の運搬だけでも非常に大きな手間とコストがかかっていました。」また、パートナー各社に依存していたため、作業の流れも最適とは言い難い状態でした。将来的に作業時の柔軟性を高め、そしてもちろんコストと時間を節約するため、フィリング取締役は自社の加工ポートフォリオにある隙間を埋めて、曲げ加工を今後は自社で行うことにしたのです。
TRUMPFは同氏に、新世代の大型マシンTruBend 8400をテストする話を持ちかけました。「この装置は2022年11月上旬に納品されて、運転を開始しました。これは全く問題なくいきました」とフィリング取締役は語っています。問題は、曲げ加工の唯一の経験者がクリスマス直前に会社を辞めたときに始まりました。「この従業員は、ディッツィンゲンでのトレーニングにも派遣しておいたんですよ」とフィリング取締役は述べて、当時の心情を明かしています。「どうしていいか分からなくなりました。素晴らしい曲げプレスが導入されたのに、それを操作できる従業員がいなくなったんですから。」ですが、これは同氏の思い違いでした。テニンゲンのTRUMPFエキスパートの手を借りながら、従業員数名がTruBend 8400での作業に思い切って挑戦して、才能と情熱を活かして短期間後に良好な結果を得るに至ったのです。