解決策
全自動レーザ加工機TruLaser Center 7030は、レーザ切断に関連するすべてのプロセスを高いプロセス安定性で自動的に処理します。「ここボックステルの生産現場は高度に自動化されています。ここではプロセス安定性が大前提になります。無人切断中にどこかでパーツが引っ掛かって動かなくなってしまったら、問題になってしまいますから」と説明しているサンダース取締役は、TruLaser Center 7030の安全コンセプトに大きな魅力を感じています。例えば、ブラシテーブルに統合されているSmartGateによって、パーツが傾くことが防止されます。「また、ミクロジョイントが不要になっています。そのため、後処理も不要になっています。抜きカスと残材はコンテナ内に落下しますが、その際に切断プロセスがそれほど中断することはありません」と同取締役は述べて、次のように続けています。「これには大いに感銘を受けています。」
パーツを取り出した後は、SortMaster Speedが最大8枚のパレットにパーツを積み上げて、保管位置に移動しています。「そこから自動的にTruBend Cell 5000に回され、次のプロセスステップがすぐに行われることになります」と同取締役は述べて、次のように付け加えています。「これは、私がまさに想像していたものです。「当社の現場で今でも依然として手作業で行っているのは、STOPA高層ラックへの未加工シートの収納だけです。」
装置のプログラミングは、プログラミングソフトウェアTruTops Boostを使用してオフラインで行われています。従来の自動レーザ切断機の場合と比較して、TruLaser Center 7030ではプログラミングが簡単に済むようになっています。同取締役によれば、「当社のプログラマーは装置に上手く対応できており、プロセスの終わりには完成品が出てくるようになっています」とのことです。板厚とコンポーネントの種類にもよりますが、TruLaser Center 7030が1時間あたりに処理する材料の量は54~650キログラムに達します。そのため、3台のマシンが週末に稼働すると、相当な量になります。ですが、3台の全自動レーザ加工機がパーツを整理整頓するため、サンダース取締役にとっては喜ばしい状態になっています。
実行
2021年、1台目のTruLaser Center 7030の運転開始作業を行ってから約10週間後、このマシンは初の無人24時間稼働を行いました。従業員のトレーニングは、ドイツのディッツィンゲンとスイスのグリュッシュで開催されました。「レーザ加工と曲げ加工機に携わる全員が、同じ知識レベルを共有していることを重視しています。そうなっていれば、ニーズに合わせてマシンでの作業を任せることができるからです」とサンダース取締役は説明しています。3台のTruLaser Center 7030はどれもSTOPA高層ラックに接続されており、同ラックでは現在580の保管場所が使用されています。