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スタートから生産性高く

2018年、デニス ロズシツ氏は自身が夢見ていた自営業を叶え、古くなったジョブショップを受け継ぎ、DELO Maschinenbau GmbH & Co. KGを創業。はじめは困難に見舞われたものの、同氏とチームは気を引き締め、DELO社をマシンエンジニアリングを専門とする新進気鋭の成功企業へと導きました。成功を決定的なものにしたのが、成功するという信念、公正なビジネスパートナー、高いモチベーションを持つ従業員、最新鋭の機械設備です。創業当初は厳しい財政状況であったにも関わらず、デニス ロズシツ氏は断固として投資していきました。TRUMPFのTruBend 7050に加えて、2022年初めからはTruLaser 1030 fiberも製造に導入しています。テスト顧客である時でもすでに、DELO社にとってこのマシンが理想の設備であるということは明白でした。「このマシンの優れた処理量、完璧な切断品質、信頼性が当社の生産性を高めてくれています。設備のエネルギー効率により、コスト削減にもつながっています。おかげさまで見積計算、ひいては当社の競争力にまでプラスの効果がありました」と、デニス ロズシツ氏は説明しています。 

DELO Maschinenbau GmbH & Co. KG

www.DELO-maschinenbau.com

2018年にデニス ロズシツ氏が創業したDELO Maschinenbau GmbH & Co. KG。同社は、顧客別特別仕様機とプラント建設の専門サプライヤーです。顧客から高い評価を得ているDELO、それは同社の広範の製造ラインナップ、長年の経験で培ってきた従業員のノウハウ、強いフェアプレー意識によるものです。これらすべてがあるからこそ、同社は医療・環境技術、自動車、繊維産業といった様々な業界の顧客の信頼できるパートナーとして頼られています。

業界
機械製造
従業員数
17
事業拠点
ヘッヒンゲン(ドイツ)
TRUMPF製品
  • TruLaser 1030 fiber
  • TruBend 7050
アプリケーション
  • レーザ切断
  • 曲げ加工

課題

現在17名の従業員を擁するDELOは、規模こそ大企業ではないものの、成功企業の一社と呼ぶにふさわしい存在です。創業からわずか4年という短い歳月で、創業者のデニス・ロズシツ氏は、古びたジョブショップを高度に専門化された新進気鋭のマシンエンジニアリング企業へと育て上げました。TRUMPFの設備を設置した最新機械設備の構築が当初から同氏の明確な目標でした。「私たちは、価値ある部品・顧客別の特別仕様機を製造しています。当社顧客が私たちに期待するのは、適正価格で提供する最高の加工品質です。競合他社に負けないために、効率がよく生産性の高い作業を可能にする信頼性の高いマシンが必要です。そして、私にとってはTRUMPFのマシンがそうだったのです。」

2020年にロズシツ氏は曲げプレスのTruBend 7050に設備投資をし、今はレーザ装置に目を向けています。「私たちは旧式のマシンで加工を行っていましたが、加工安全性は高いと言えず、操作も困難を極めていました」と、同氏は説明します。「切断パラメータを設定する場合には、十分な切断結果を得るために高いレベルの経験が必要でした。」従業員のモチベーションは高く、経験も豊富であるにもかかわらず、これが原因で生産性が低下し、不良品の多さによりコスト計算にも悪影響が出ていました。

そこで同氏は、自身の希望するTRUMPFのレーザ装置が想定よりも早く製造に導入されたことについて、幸運にも運命のいたずらが起きたのかと考えています。「私たちはそこかしこに穴のある比較的古い施設で製造を行っているのですが、テスト顧客としてTruLaser 1030 fiberを自社の製造に導入する機会に恵まれました。また、設置とコミッショニングでの時間的なプレッシャーも大きかったです。代替となるマシンはないうえに、スピーディーに生産を続ける必要があったからです。

TruLaser 1030 fiberを導入したことで、当社はエネルギーコストを従来と比較して2/3も削減できました。

デニス ロズシツ
DELO Maschinenbau GmbH & Co. KG代表取締役

解決策

デニス ロズシツ氏が必要としている能力をすべて提供しているのが、TRUMPFのコンパクトTruLaser 1030 fiber。「このマシンは高速に動作し、その切断結果は高品質。また、信頼性と効率性にも優れ、操作も簡単です。欲しいものが揃っています」と、笑顔でマシンのメリットを語ってくれました。

TruLaser 1030 fiberは高い切断速度を誇り、それによりスピードをもたらします。「以前のマシンと比較すると、不良品はかなり減り、処理量が大きく増えました。」運転休止時間も以前と比較して大幅に短縮しています。自動ノズルチェンジャーにより時間を節約し、無人での製造プロセスにより加工安全性を高められました」とロズシツ氏は説明します。「CoolLineオプションにより、精緻なコンターでもタイトなネスティングが可能です。  これが生産性向上につながるばかりか、材料コストの節約にもなっています。結果、これまでとまったく異なる採算計算が可能になり、新規顧客の獲得につながっています。」TruLaser 1030 fiberの低いアシストガス消費量もあって、コストは大幅な削減になっています。「HighSpeed Ecoオプションを使用すれば、厚さ3~20 mmのステンレスを切断する際に、使用する窒素の消費量を最大70 %も削減できます」と、同氏は真剣に説明します。

他社同様、DELO社にとっても、エネルギーコストの高騰は深刻な話です。だからこそ、デニス ロズシツ氏はTruLaser 1030 fiberが有する効率性に納得しています。「以前のマシンと比較して、エネルギーコストを2/3に削減できました」と同氏は説明します。このかなりのコストダウンにより、連邦経済・輸出管理庁(BAFA)から40,000ユーロもの助成金も獲得できました。「TRUMPFはこの助成金獲得の際も、TruLaser 1030 fiberと旧設備とでの繰り返し使用するパーツの数値比較表を作成し、効率計算のサポートをしてくれました。これが申請時に大きな助けになりました」と、ロズシツ氏は語ります。

 

実行

時間的なプレッシャーと決して最適とはいえない環境条件の中、TruLaser 1030 fiberの設置とコミッショニングは非常にスムーズに進みました。「実質スタートから、このマシンで高い生産性を発揮し、作業を行えました」とロズシツ氏は語ります。これには、直感的に触れる設備のシンプルな操作性とあらかじめ構成されている各種切断パラメータも大きな役割を果たしています。「特にTouchpointユーザーインターフェースを気にいった実習生もいました。携帯電話やタブレットのようで使いやすいと。それで業務がさらに楽しく感じられるようになったようです」と、ロズシツ氏は嬉しそうに語ります。

そして同氏はそのままTruLaser 1030 fiberを引き受けました。また、同氏は賢い選択をしたとして、次のように述べています。「TRUMPFのマシンとサービスの品質はまさに最高です。担当者から優れた技術コンサルやサポートを受けられますし、マシンのファイナンスについても、TRUMPF Bankの信頼できるエキスパートチームに任せています。実績は積み始めたばかりという当社のために、同社エキスパートチームが、ホッとするファイナンスモデルを見繕ってくれました。」

展望

DELO社は軌道に乗っています。だからこそ、事業拡大の時であると言えます。ヘッヒンゲンに2,000平方メートルという広大な敷地に生産拠点を構えるロズシツ氏は、生産エリアの面積を2倍以上に拡大しました。これにより、一層の成長を促す余地が生まれます。TruLaser 1030 fiberは、財政状態がたとえ厳しい中でも、十二分に活用できます。また、当社の新規顧客獲得でも強い味方になっています。そういうわけで、第2シフトを導入する計画でいます」と、ロズシツ氏は説明します。ですが計画はそれだけではありません。「レーザ溶接で当社がレーザでできることを補完し、能力拡大をしたいを考えています」と、同氏は語ります。次はTruLaser Cell 3000またはTruArc Weld 1000を検討しており、

中期計画として、売上高を10 %増加させることを目標にしています。同氏にとっては現実的な目標です。「当社のお得意様や、TRUMPFのような公正なパートナー企業、そして当社の優秀な従業員チームと、この目標を達成したいと思います」と意気込みを語りました。

製品に関する詳細情報

TruLaser 1030 fiber
TruLaser 1030 fiber

TruLaser 1030 fiberなら、ボタンを押すだけでレーザ切断が可能です。多岐に渡る機能により、非常に高い切断品質と加工安全性を保証します。設備投資と運転にかかるコストが低く済むことから、稼働率が低い場合でも、エントリーモデルのマシンとして最適です。その生産性の高さから、2シフト制や3シフト制での運転にも適しています。

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