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ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州ハイデルベルクに本拠を置くAutz + Herrmann GmbHは、1909年に設立された家族経営企業であり、現在は4代目が経営の舵を取っています。早くも1980年代初頭に、当時の取締役がTRUMPFユーザーの先頭グループとしてレーザ装置に投資し、このテクノロジーの先駆者として名を馳せました。イリーナ・アウツ取締役とフロリアン・フリードリヒ取締役夫妻は、この栄誉に満足することなく、近代化、オートメーションとデジタル化を常に推進して、未来の成功に向けて同社を経営しています。両取締役は、完全自動型パネルベンディングを導入することで、ポートフォリオの隙間を埋め、フォーミング業界をリードする技術を手に入れることに成功しています。「マシン、ロボットベースのローディング・アンローディング、ストレージ接続から成るトータルシステムは素晴らしいソリューションであり、あらゆる可能性が切り拓かれています」とフリードリヒ取締役は喜びを表現しています。

Autz + Herrmann GmbH

www.autz-herrmann.de

Autz + Herrmannは、115年の歴史を誇る家族経営企業です。のどかなハイデルベルクで小さな機械工場として事業を開始した同社は、何年も前から板金加工のスペシャリストとして国際的に有名になっており、多種多様な業界にパーツや取り付け準備が完全に整ったコンポーネントを供給しています。同社の特長であるパイオニア精神は、世代から世代へと受け継がれていますが、その一例として、1980年代初頭にTRUMPFの初期のレーザ装置を購入し、このテクノロジーの先駆者として名を馳せたことが挙げられます。この精神は今日でも見られ、4代目の経営者であるイリーナ・アウツ取締役とフロリアン・フリードリヒ取締役は、過去10年間に新規マシンと様々なオートメーション・デジタル化措置に賢明に投資して、同社の将来性を確保しています。

業界
金属加工のシステムサプライヤー
従業員数
110
事業拠点
ハイデルベルク (ドイツ)
TRUMPF製品
  • TruBend Center 7020
  • TruMatic 7000
  • STOPAストレージ
アプリケーション
  • レーザ切断
  • レーザ溶接
  • レーザ・パンチ複合加工
  • 曲げ加工

課題

Autz + Herrmannのような成功している企業でも、市場の要件の変化に合わせなければなりません。従って、イリーナ・アウツ取締役とフロリアン・フリードリヒ取締役は、「板金無限大」の経営理念に基づいて、新しいテクノロジーやオートメーションの動向に常に注目しています。これまで、同社のポートフォリオには自動パネルベンディングがかけていました。ある顧客から、年間生産数量最大10,000個の問い合わせが来たとき、それには既存のマシンの面でも、経験豊富な曲げ加工技術者の人数の面でも対応できないことが明らかになりました。そこで両取締役は、TRUMPFのTruBend Center 7020に投資することを決断したのです。最初は、小規模のオートメーションソリューションを想定していました。ですが、TRUMPFの曲げ加工エキスパートならびにTRUMPFの戦略的パートナーでオートメーション専門企業であるStarmatikと詳細に打ち合わせたところ、設備を自動化してロボットシステムを導入した方が良いことが判明しました。それを受けて、両取締役はTRUMPFの最初のお客様として、TRUMPFとStarmatikが共同で提供しているTruBend Center 7020と完全自動型ローディング・アンローディングユニットを購入することにしたのです。また、TRUMPFエキスパートの勧めに従って、設備を既存のSTOPAストレージに接続して、自動プロセスを更に加速することになりました。

TruBend Center 7020とロボットオートメーションに投資したことで、フォーミング業界をリードする技術を手に入れることができました。

イリーナ・アウツ
取締役、Autz + Herrmann GmbH

解決策

TRUMPFとオートメーション専門企業Starmatikは、2021年からパートナーとして協力しています。Autz + Herrmannは、この戦略的パートナーシップのメリットを享受することになった最初の企業です。TRUMPFとStarmatikのエキスパートが詳細なしっかりとした打ち合わせを通してAutz + Herrmannのために考案したソリューションは、業界をリードするパネルベンディング技術が同社で現在と将来にわたって保証されるものになっています。

この解決策では、パネルベンダーTruBend Center 7020とStarmatikのローディング・アンローディングユニットが、収納スペースが550箇所あるSTOPAストレージに接続されています。この設備では、加工済み製品のアンローディングが動作中に行われ、曲げプロセスが中断されることがありません。「設備全体での生産性が高く、オペレーターがほとんど必要ありません」とフリードリヒ取締役は説明しています。「ただし、ここでの目的は人員削減ではありません。TruBend Center 7020などの完全自動型マシンがあれば、貴重な専門人材を他の作業に回すことができるのです。」

TruBend Center 7020の魅力は、速さだけでなく高品質が得られることにもあります。「センサーベースの角度測定システムACB Laserを利用して、曲げプロセス中に角度を点検し、許容誤差がわずかしかない場合でも高精度で曲げられるようになっています。当社ではどの曲げ加工機も、プログラミングソフトウェアTecZone BendとシミュレーションソフトウェアSimulEasyを組み合わせてプログラミングしています。プログラムでは、3Dシミュレーションが衝突監視も含めて作成されます。そのため、複雑な部品でも正確に高いプロセス安定性で加工できるようになっています」とフリードリヒ取締役は解説しています。

パネルベンダーと自動ロボットローディング・アンローディングから成るトータルソリューションは、Autz + Herrmannでタクトタイムとリードタイムの大幅な短縮に貢献しており、新規顧客獲得が可能になっています。「曲げ加工のノウハウ拡大と新しい工法の導入は、『板金無限大』を目指し、すべてを一手に提供する当社の方針に合っています」とアウツ取締役は述べています。

 

実行

「TRUMPFから提供される有能なコンサルティングを重宝しています」とアウツ取締役は述べています。「それが如何に重要であるかが、まさにパネルベンダーとオートメーションプロジェクトで再び明らかになりました。」それにフリードリヒ取締役は以下のように付け加えています。「TRUMPFとStarmatikのエキスパートは、じっくりと時間をかけてこちらの話に耳を傾けてくれました。とてもありがたかったですし、両社のメンバーはチームとして行動してくれました。すべてが一手に提供されたも同然でした。」

展望

前任者と同様に、アウツ取締役とフリードリヒ取締役はTRUMPFと信頼に満ちた密接なパートナーシップを結んでいます。そしてそれを今後も大事にしていく意向です。「TRUMPFの担当者がこちらに圧力をかけることは全くありません。当社のことを理解してサポートしてくれています。前回のプロジェクトでもその通りでした」とフリードリヒ取締役は説明しています。両取締役は、曲げ加工のノウハウを更に拡大することに加えて、今後は自社製品の幅を戦略的に拡大することも計画しています。

製品に関する詳細情報

TruBend Center 7030, Vollautomatisches und präzises Schwenkbiegen mit hoher Flexibilität
TruBend Center 7020

フルオートパネルベンダー TruBend Center 7020により、複雑な加工品も正確かつ繰り返し精度高く製造可能です。ネスティング高さが60パーセント上がり、サイクル時間がさらに短縮され、マシンの生産性が向上します。

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2024年3月26日現在