課題:市場の支配勢力とモジュール型マシン
ジョー・ケンプフ氏はマイクロ加工マシンを製造して、ステントや類似チューブのメーカーに販売することを考えていました。このチューブに対する高い需要に、そのメーカーは既存のマシンでは追い付いていなかったからです。ですが、この市場への参入は監督官庁によって世界中で厳格に規制されています。その結果、ステント切断機の大メーカーがこの市場を寡占する形になっており、製造現場と製品が老朽化していたため、ボトルネックになっていたのです。Alpine Laserは、主要メーカー製マシンよりも素早く高品質でこのニーズをカバーできるマシンの開発に取り組みました。このようなマシンの設計では、常に重大な妥協を迫られることになります。一方では、簡単に拡張可能で、低コストで素早く製造できることが求められます。また、それとは別にカスタマイズ可能であり続けることも必要になります。これについてケンプフ氏は、「これらを両立させるには、装置をモジュール構造にするしかないことに気づいたのです」と述べています。そして、それに必要な品質と時間の節約を得るには、USPレーザが不可欠であるとの結論に至ったのです。